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都市再生~神戸の震災復興のまちづくり、神戸ブランドとは?

地域再生コンサルタント 水津陽子2008.2.25 水津陽子

 

2008年2月、都市再生、震災復興まちづくりの観点から神戸を見てきました。阪神大震災後、神戸の復興のまちづくりはどう行われてきたのか。神戸市は、人口150万人の政令指定都市。

 

今回は、神戸での講演の翌日土曜日、宿泊したホテルの近くにある、神戸ハーバーランド、大規模商業施設「モザイク」などの大規模商業地エリアから、新長田を経由して、新開地地区、空港へのポートライナーのアクセス拠点「三宮駅」、そして、空港に戻るコースで神戸を歩いてみました。

 

 

ハーバーランド、大型商業施設群

神戸モザイク神戸モザイク神戸モザイク

神戸駅前に広がる大型商業施設群を一通り歩いてみました。

 

神戸に飛行機で入ってくると、ポートライナーで三宮駅に着きます。神戸でもっともにぎやかなのが、この三宮駅周辺であり、商業施設も大規模なものから、商店街、地下街とバラエティに富んでいて、とにかく人も多いです。神戸市役所も近く、商業施設には人があふれています。

 

神戸駅周辺は、神戸のシンボル「神戸ポートタワー」がある神戸ハーバーランドがあります。中には、神戸阪急百貨店、キャナルガーデン、モザイクをはじめ、様々な商業施設群はあるものの、人の数はまばらです。最近、このエリアには中国など外国人観光客の姿が目につくそうで、ちょうど私が歩いている時もその一団と遭遇しました。

 

ハーバーランドエリアがどんなターゲットを想定しているのか、見えにくく、誰のためにこのまちはあるのだろうという印象がありました。

 

 神戸ブランドとは何か

「モザイク」という商業施設は、テーマパーク的なつくりではありますが、「ストーリー性」などのソフトはなく、典型的な箱モノで、中身はスカスカでした。また、せっかくの立地、神戸を象徴する場所にありながら、「神戸」という圧倒的なブランドを生かし切れていないことは非常に残念なことです。これは横浜のみなとみらいなどと比べると、その違いが歴然とするところです。

 

 神戸タワー夕景神戸港

たとえば、「神戸」の海や港、ベイエリアは、横浜とはどう違うのか、魅力的なのか。「神戸」の色や空気感といったものをどう考えるのかはとても重要なことに思えます。神戸のハーバーランドとは、どういう場所なのか。それがまちづくりの中で、考えられているのか。

 

神戸に来たら、この景色を見る。この飲み物を飲む。この店の○○は必ず食べる・・・。神戸なら、そういうものをきちんと作って、それを求めてここに人が集まってくるしかけをつくる。神戸にある異人館などの洋館や中華街の南京町などと、このエリアはどう文化的に結びついているのか。タワーを生かすまちづくりも少し見えにくい印象がありました。

 

神戸夜景神戸復興のまちづくり

神戸は、そもそも平清盛が1180年この神戸に福原京を遷都し、国際港、国際都市の基礎を作ったところだそうです。

 

 

新長田再開発にみる、都市再生の課題

ハーバーランドを回り、神戸市が運営する地下鉄海岸線)で、新長田に向かいます。土曜のせいか、車内はがらがらです。新長田駅の隣の駅が長田駅です。まちは再開発にかかっていました。小さな商店の軒先には、新たにできる商業施設へ移転する張り紙のある店舗も目立ちます。

 

神戸地下鉄神戸復興のまちづくり、商店街神戸復興のまちづくり

震災からの復興を急ぐことと、新たなまちを造り直しいく作業をどう相反しないようにやっていけるかは、結構難しい問題だと思います。現実直面する権利関係の問題もあります。

 

しかし、新しくなった再開発事業の商業施設などをみると、新しくてきれいだけど、何か寒々しい、活気のない印象を受けます。どうして、こんなアルミのゲートやどこにでもある商業施設のデザインにしたのか。神戸らしさはもちろん、神戸の震災の歴史を刻み、それを共有できるものも見えない。人々が触れ合う場所というより、通過点、通路のように見えました。

 

新開地地区の都市再生事業

国の全国都市再生モデル調査(平成15年度)で、神戸新開地地区の活性化事業推進計画 「まちのゲートとなる核施設づくり」を受け、地域では特定非営利活動法人新開地まちづくりNPOが活動し、まちのポータルサイト「新開地ファン」が解説され、WEB上では活気があるように見えましたが、実際に歩いてみると、巨大なゲートがある以外は、人もほとんど歩いていませんでした。

 

神戸復興のまちづくり神戸商店街神戸復興のまちづくり

新開地エリアを一通り歩いてみることにしました。新長田から、湊川公園駅で降ります。

 

私が神戸で感動したことの一つに「ホスピタリティ」があります。駅員さんはみんな親切で優しく対応してくれたのですが、湊川公園駅でも、新開地のことを聞くととてもフレンドーに教えてくれます。また、駅を出てキョロキョロしていたら、おじさんが同じ方角だから、と一緒に歩いてくれて、いろいろな話を聞かせてくれました。

 

この湊川公園には震災の時、人があふれていて、大変だったそうです。公園脇の先を上がると、新開地一丁目の商店街に出ます。しかし、このとおり人の姿がまったくありません。想像していたにぎわいとのあまりの落差です。

 

神戸新開地神戸新開地神戸新開地

新開地を一通り歩いてみました。しかし、この象徴的な新開地のゲートの周辺を含め、人の姿はまばら。ポートの場外馬券場があるせいか、交通整理の警備員さんの姿だけが目立ちました。新開地については、今回活動されている方々に取材ができませんでしたので、あくまで見た様子だけのリポートにとどめたいと思います。

 

神戸阪急電車神戸阪急電車阪神自販機

新開地を出て、三宮に戻る電車が「阪急電鉄」さんでした。この素敵なデザイン。どうして、神戸は、この素敵な阪急カラーをまちづくりに生かさないのかしら・・・とちょっと思ったんですよね。もし、モザイクとかも、この阪急カラーと一体としてデザインしたら、神戸らしい「エキゾチックな街づくり」ができたでしょうし、神戸海のブルー、空のブルーとのコラボレーションもほかのまちにはないエクセレントなまちにできたのではないのかしらと思ったのでした。

 

※都市再生事業

国が進める都市再生の取り組みは、法律(平成14年施行)に基づいています。これに取り組むため「都市再生本部」を設置し、事業の推進を行っています。国の都市再生の重点は、環境、防災、国際化等におかれています。

神戸では、全国都市再生モデル調査(平成15年度)を受けた「新開地地区」のほか、いくつかの都市再生事業に取り組んでいます。都市再生については、国交省の「まちづくり交付金」などの事業もリンクしているところです。

 

 

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賑わい創出のまちづくり「にぎわいづくり研究室」の設置しました。

「まちづくりの教科書No.1 中心市街地・商店街活性化編」発行しました。 

 

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