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世界遺産登録により、注目を集める「白神山地」「屋久島」「知床」「小笠原諸島」などの世界遺産観光地。一方、2002年「世界農業遺産」、2004年「ジオパーク」など新たに生まれた制度の認知度・注目度は今一つ、観光誘客や経済効果にはつながりにくいのが現状です。
そもそも日本にある「国立公園・国定公園」などの自然資源はこれまで保全重視で、十分な利活用やメンテナンスが行われず、日本のエコツーリズムの多くはボランティアに依存、集客力や収益性の低いビジネスモデルのままです。
自然は健康・リフレッシュなど、国民のレジャー・観光に大きく寄与する資源です。しかし、単に自然があるだけでは、地域にお金は落ちません。雄大な富士山の眺めも、夕日の落ちる日本海も、見るのはタダ。優れた資源を有していても、利用するのはトイレだけ、地域に落ちるお金は缶コーヒー一本分、残るのは騒音とゴミという地域も少なくありません。
平成15(2003)年、国はエコツーリズムの議論を開始。平成19(2007)年にはエコツーリズム推進法ができ、地域資源を生かした、長期滞在型、地域周遊型の体験学習観光の推進を行いましたが、エコツーリズムという言葉も旅行スタイルも一般にはほとんど知られていません。
その中で「世界遺産」は、観光旅行ジャンルとして確立され、一つの市場を形成されています。良くも悪くも、世界遺産を見る観光で、必ずしも地域を見る観光になり得ていませんが、その期待値、得られる満足度、価値は明確です。一方、同じ自然や健康をテーマとしたヘルスツーリズムやスポーツツーリズムは、温泉、トレッキング、マラソンなど、各ジャンル毎に一定の参加人口がいて、観光レジャー市場が形成され、道具の購入やスクールなどビジネスモデルが確立されています。

平成5(1993)年、わが国で、はじめて世界遺産(自然遺産)登録された屋久島と白神山地には、それを機に多くの観光客が押し寄せました。世界遺産登録以降、屋久島の訪問者数は26万人から年々増加し、2007年には38万人を超えました。(入山者は10万人)しかし、キャパシティを超える観光客は環境破壊をもたらします。屋久島では、登山道や縄文杉周辺への環境負荷、入山者の糞尿汚染による土壌汚染や生態系の破壊が問題となりました。
平成17年に登録となった「知床」(斜里町)は人口1万3千人。平成22年度の観光入込客数120万人(道外75万人)。観光消費額は、平成14年164億円、生産波及効果額239億円とされていますが、宿泊者数は減少傾向にあり、日帰りが多いといわれています。世界遺産登録されたからといって、必ずしも薔薇色の未来が待っているわけではありません。
一方、ジオパークや世界農業遺産は、世界遺産ほどの注目度はなく、一般にはほとんど認知されていません。ノルウェーや中国など、海外のジオパークでは、一定の経済効果を挙げている事例もありますが、国内ではまだ魅力ある観光商品として確立している例はありません。もっとも、中国でジオパークは、国家プロジェクトとして推進されており、その戦略性の違いはエコツーリズムやジオパーク発展に大きく影響しています。
・ノルウェー Gea Norvegica Geopark 年長期滞在69万人,短期滞在者1300万人
・中国雲台山ジオパーク 2004年訪問者数805万人、アジア一の高さ雲台天瀑
地域資源を価値に転換するためには、お金を落とさせる、魅力的な商品の開発、儲けるためのビジネスモデルを考えることが必要です。ジオパークを売り出したいのであれば、まず誰にどんな価値を提供するなのかを明確にする必要があります。ジオパークを知らない人に、ジオパークに登録されたから来てくれと言っても、来てくれません。そこへ行くべき価値は何か?コンセプトを明確にし、ターゲットが求める観光商品を作り、訴求する。そんなビジネスでは当たり前のことが、地域の観光振興、特にエコツーリズム的な世界では行われていないのが現状です。
エコツーリズム
平成15年、環境大臣を議長とし「エコツーリズム推進会議」で議論が始まり、平成19年「エコツーリズム推進法」で「自然環境の保全」「観光振興」「地域振興」「環境教育の場」を基本理念として掲げられた新たな観光のかたちです。地域の自然環境や歴史文化などの魅力を観光客に伝え、地域環境の保全につなげるとともに、地域住民もその価値を再認識することで地域の活性化につなげようとする新たな観光のかたちです。
・エコツーリズム(環境省)
・環境省「自然保護・生物多様性」施策一覧
日本の自然保護地域 「国立公園」「国定公園」
日本の優れた自然資源には、国立公園、国定公園のほか、ラムサール条約登録湿地のほか、長距離自然歩道などもあります。
・日本の自然保護地域(環境省)
・国立公園
・国定公園
・自然大好き倶楽部「長距離自然歩道」「自然観察の森」など(環境省)
ジオパーク
ジオパークとは、地球の活動の遺産を見所とする自然の公園です。ユネスコの支援で平成16(2004)年に設立された世界ジオパークネットワークにより活動が推進されています。2010年10月現在、国内には14地域の日本ジオパークがあり、そのうち4地域が世界ジオパークとして認められています。
・日本の地質100選(日本地質学会)
世界農業遺産(GIAHS)
国連食糧農業機関(FAO)が平成14(2002)年創設した「世界重要農業遺産システム(Globally Important Agricultural Heritage Systems)は、次世代へ継承すべき重要な農法や生物多様性等を有する地域を認定するものです。国内では、平成23年6月、佐渡(新潟県)、能登(石川県)が初の認定を受けました。
世界遺産
世界遺産(World Heritage)、日本は、昭和47年(1972年)の第17回ユネスコ総会で採択された世界遺産条約(「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」)を平成4年(1992年)に批准。平成20年7月現在、世界185ヵ国が「世界遺産条約」を締結、878件(うち文化遺産679件、自然遺産174件、複合遺産25件)が登録されています。日本では現在16件(うち自然遺産4)が登録さけています。
・UNESCO「 World Heritage Centre」
・日本ユネスコ協会連盟「世界遺産活動」
・日本ユネスコ国内委員会(文部科学省)
世界記憶遺産
・絵師山本作兵衛 2011年(平成23年)日本初の登録
・賑わい創出のまちづくり「にぎわいづくり研究室」の設置しました。
・「まちづくりの教科書No.1 中心市街地・商店街活性化編」発行しました。
起業、新規事業の立ち上げ、経営革新、地域活性化やまちづくりにおいて、企画書や事業計画書は、事業を成功に導く「成功方程式」を記した「戦略図」であり、「ロードマップ」。トレンドやニーズの分析、アイデア発想法、企画、戦略、ビジネス構築術、創業計画、新規事業の立ち上げ、経営革新計画、まちづくりプラン作成のアイデア・ヒント。
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