エコタウン事業とは、地域の産業蓄積などを活かした環境産業の振興、環境調和型まちづくりを支援する国の補助事業です。(現在、全国で26箇所が承認)
しかし、実態は、実際に事業をしているのは大企業で、地域は単に場所を提供しているだけであったり、開発ありきで、作っても、品質や販路の問題で売れない。収益性が得られていない。、行政の財政的補てんによって、なんか成り立っているものも少なくありません。(注、地域においては収益性だけで事業を判断するものではありません)
今回、その中で、着実に成果を上げ、将来に向けて、さらなる飛躍が期待できる取組みを、大館の取り組みの中で見つけたので、ぜひ、広く知ってもらうとともに、大館の取り組みから、地域における環境ビジネスのあり方について考えてみたいと思います。
≪INDEX≫
1.廃プラ、廃木材から、木の質感持つ、ハイクオリティな新建材
2.ペットボトルキャップリサイクルを成功させたビジネスモデル
3.家電リサイクルから、レアメタル回収、大館に資源ストック構想
4.廃棄物ゼロ、全てのゴミを資源に還元、環境ビジネス成功のカギ
★新生大館市活力推進シンポジウム〜環境事業による新生大館市の活性化
⇒報告書「北東北ブランド化」のご提案(PDF)
★出張ミシュラン大館編
廃プラ、廃木材から、木の質感持つ、ハイクオリティな新建材
大館に入り、市役所で、大館におけるエコタウン事業の概要についてレクチャーを受けた後、最初に、廃プラスチックと、廃木材を原材料とした新建材の製造をおこなっている秋田ウッド株式会社を案内してもらった。
まず、こちらの秋田ウッドの施工事例を見てほしい。

特徴1 木の質感持つ、廃プラリサイクル材
いわゆる「木材・プラスチック再生複合材」といわれる分野であるが、秋田ウッドの特色は、廃プラと廃木材の配合割合が、45:55で、廃木材を多く含んでいること。施工例を視認するだけなら、これが廃プラリサイクル材だと気づかないかもしれない。
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特徴2 ささくれない、腐らない、再リサイクル可能
素材特性については、木材と比較して、長期の耐久性、軽さ、吸収性、製品のばらつき、或いは再資源化の面でも優れている。特に、床面に使用しても、ささくれたり、腐ったりしないので、床やベンチでも安心して使える。また、この素材の強みは、再リサイクルが可能な点。
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特徴3 地元企業が社長になり、地域産業を創出
最も注目したいのが、この会社は地元の企業(建設・運輸など6社)と中央企業(ミサワなど2社)が共同出資し設立。しかも地元企業が主導し、社長にも地元企業から輩出している点にあります。リスクをとって、挑戦する人間がいない限り、地域再生など、夢のまた夢である。
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特徴4 100%リサイクル、多回リサイクル
作業行程を一通り見せて頂いた。製品を創る段階ででるこうした端材も再リサイクルされます。秋田ウッドの製品は、「再生有機系建材認定基準」(国交省外郭団体/(財)日本建築センター)において、資源・製品・回収レベルで環境性能が優秀として、第一号に認定されています。 |
特徴5 カンバン方式、5S、当たり前ができている
当り前のことができない、それが世の常だが、秋田ウッドは製造業は、見事にそれを実行していた。イチローは「小さなことを多く重ねることが、とんでもないところにたどりつくただ一つの道だ」と言っていますが、ビジネスも同じ。また、それがプロであること、本物の条件でもあります。 |
特徴6 ナチュラルな色、豊富な金型が魅力
地域では、品質やデザインにおいて、マーケットや顧客の要求を満たす製品サービスの開発が必ずしも行われていない。それではモノは売れない。ここでは、小規模な事業者の強みは、手間とコストかかるが豊富な金型を使い、デザインの多様性を生み、魅力となっている。 |
秋田ウッドの歩み、そして、これから
大館市のエコタウン事業は、平成11年に秋田県が調査事業を実施。
廃プラスチック・廃木材を活用した新建材製造事業を含むエコタウン計画を策定。
同年承認を受けたところから始まっている。(大館エコタウン事業の検証は4で行う)
そこから、平成12年、
廃プラスチック廃木材活用新建材製造事業化研究会が設立され、 県北事業者・地方自治体等、約50名参加。
新建材事業化可能性調査実施したのち、平成13年有志により企業化についての検討がなされ、平成14年会社設立という歴史をたどってきている。
→施工写真,施工事例
その後、平成15年に事業所が完成。本格的な操業を開始したのは平成16年3月。4年間事業を進めてくる中、その環境性により、よこはま動物公園「ズーラシア」の手すりや「日本医科歯科大学」や「京王百貨店」新宿店屋上のデッキなどで採用され、大規模な開発で引き合いが増えている。
またそれと同時に、実は、今注文が増えているのが、一般の住宅の需要だという。今後、こうした一般の需要をいかに喚起していくことができるのか。また、これを建材メーカーではなく、どう秋田ウッドの独自ブランドとしていけるか。ここが地域環境ビジネスとしての真の成功へ向けた勝負どころとなる。
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