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TPPの議論もはじまり、日本の産業界には、一大改革が求められています。さながら、平成の黒船襲来、全ての壁を取り払う、真の「グローバル競争」の幕開けの様相を呈しています。人口減少の国内市場は縮小の一途。国を閉じ、ブータンのような、貧しくも美しい「自給自足生活」をするか、国内市場の開放と同時にグローバル市場で確固たる地位を形成するか。国や地域、国民に、その選択が迫られています。
TPPに日本が参加するか否かに関わらず、今後、産業界は変化を迫られます。ものづくりであれ、農業であれ、これからは競争に勝ち抜く力が必要です。地域に求められるのは、競争に負けない「強い産業」の育成です。地域でも、尻込みせず、世界市場の可能性を考えるべきであり、こうした時代の到来に、産業振興政策は、真の指針と戦略を持たねばなりません。
名ばかりの「産業振興ビジョン」、表題だけの「戦略目標」ではない、地域の可能性を見据えた「ビジョン形成」と「成長戦略」。地域保全の「保護政策」とは明確に分け、産業振興政策の選択と集中を行い、予算配分と能力ある人材の配置を行う必要があります。
産業政策は、国においては「産業構造ビジョン」で、インフラ輸出、環境エネルギー、健康関連産業、文化産業、先端産業の5つの戦略分野を挙げていますが、地域レベル、自治体における取り組みとしては、以下の分野が成長分野として考えられます。
1インフラ関連・システム輸出(水、鉄道など)
水ビジネスは、東京をはじめ、自治体の取り組みが盛んになっています。水ビジネスの市場規模は、2025年には世界で100兆円になると予測されています。北九州市は「北九州市海外水ビジネス推進協議会」を設立。2011年3月、カンボジアの浄水場建設設計事業で、国内自治体初の本格受注を獲得しています。北九州市は、ロシア貿易などでも戦略的な産業振興政策が見られます。
2.環境・エネルギー関連産業(グリーン・イノベーション)
震災後、自治体の自然エネルギーへの関心も高まっています。自然エネルギー協議会には、35の自治体が参加。一方、国が進める「スマートコミュニティ(次世代電力網を活用した都市)」には、横浜市、豊田市、京都府(けいはんな学研都市)、北九州市が実証実験に参加。5年間の総事業費は4地域で約1270億円。モデル都市でシステムを確立、海外展開と国際標準化を目指しています。
3.健康福祉産業・子育て・教育サービス産業

高齢社会の中、年代を問わず高い関心を集めるテーマが「健康」。健康の維持増進のため、健康に良い食品を買う。スポーツやレジャーにでかける。リラックスやリフレッシュを求める「癒し」、「美容」「アンチエイジング」分野で、地域資源を活用した商品サービスも続々誕生しています。また、子どもや自分へ投資をする「教育・学習」分野では、体験や学びをするレジャーが人気です。
4.文化産業(食、観光産業、コンテンツ産業など)
日本の伝統文化や食、ファッション、アニメなどが「COOL JAPAN(かっこいい日本)」として、海外でも人気です。しかし「COOL COREA」と称される韓国は、それをグローバルビジネス展開しているのに対し、日本はまだまだ内向きです。マスツーリズムとは異なる、地域資源を生かした新たな地域観光、地域のソフト、文化産業育成とインバウンド、海外輸出は、今後、地域の大きな課題です。
地域資源、地域の強みをどう生かし、地域の発展につなげるのか。自治体財政逼迫の中、限られた財政と人材をどこに投じ、最大の成果を得るのか。産業振興政策に必要となるのが、「戦略のメリハリ」と「事業実施体制の整備」です。
※産業振興政策・ビジョン・戦略策定等に関するコンサルティング、産業振興・起業支援に関する講演執筆のご依頼・お問い合わせは、「お問合わせフォーム」からお送りください。
・北九州市海外水ビジネス推進協議会(記者発表)
・世界の水事情(水ビジネス関連のニュースサイト)
・スマートグリッド・スマートコミュニティ(経済産業省)
・クールジャパン・クリエイティブ産業政策(経済産業省)
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