
地域再生、地域活性化、地域振興・まちづくり、呼び方は様々ですが、その目指すところは、地域が活力に満ち、自然や歴史文化などの地域資源が十分に生かされ、そこに生きる人々の暮らしが将来に渡り、豊かで、幸福であり続けることです。
自治体財政逼迫、地域間競争激化の今、地域においては、限られた資本をどの資源に投入し、活用するか、重要度において優先順位をつけ、取り組むべき課題を整理する必要があります。
地域再生の進め方、プロセスとしては、まずは現状分析、次に地域再生戦略、最後に実現に向けた具体的な戦術と推進体制の整備となります。
1.現状分析
地域が取り組むべき課題、発展可能な有望分野はどこか、現状分析を行います。重要なことは、取り組むべき課題に優先順位をつけることです。投資と効果を比較し、もっとも効果的な方法は何かを明確にします。政策立案において、ここは事業の「事前評価」にあたる部分です。社会的なニーズに対し、みなさんの地域は、競合地域との比較でいかに「市場優位」があるか、そこで地域の強みが発揮されるかをきちんと検証する必要があります。
兵法でいうところの勝ちて後に戦う。みなさんの地域では、そうした政策施策の立案がなされているでしょうか。政策施策の成功は、ここで8割決定しているといっても過言ではありません。
地域が優先して取り組むべき課題は何?
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地域資源活用、地域ブランドによる市場優位地域活性化の構図
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目途に応じ、政策施策のベストミックス、連携を検討します。
定住人口の増加 |
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企業誘致の呼込み |
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観光・交流の促進 |
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特産品の販売 |
2.地域再生戦略
地域再生は、重点施策に照準を絞り込み、そこに積極的かつ集中的な投資をしていく必要があります。どれもまんべんなくやっていては、違いを出すことも、強みを発揮することもできません。どんぐりの背比べでは、地域間競争は勝ち抜けません。
戦略で重要なことは、メリハリです。利益至上主義の民間企業ではないので、利益が出ないものはやらないという極端な選択ではなく、必要な公機能・サービスは維持する必要がありますが、その場合でも、限られた資本をどこにどれだけ投入するか。それを「公」が担うのか、「民」の力に委ねるか。その効果的な投下割合、ベストミックスを考えることが胆になります。

全ての公サービスを「公」に頼るやり方は、現在及び将来に向けて、現況の自治体財政ではできないわけで、地域は「公の力」と「民の力」の足し算・掛け算で、その豊かさ、効率性を追求していかなくてはなりません。
「公の力」には財政と行政職員の力のほか、公の施設などの資源があります。「民の力」は、市民やNPO、地域の中小零細企業の場合、アイデアやノウハウはあっても、財政面では弱さがあります。それらの活動は点になり、広がりや発展に欠ける例が少なくありません。その資源をどう生かすか、発展させられるか。官民が協働し、それぞの資源のベストミックスが図られれば、少ない財政投資で、大きなリターンを地域にもたらすこともあります。
そのためには、協働における「公の役割」「民の責任」を明確にし、「民の力」を上手く生かすには、自立とエンパワーのストーリーを描いていくことも必要で、一定のスケジュールの中で、官民の加重割合と収益目途を決め、最終的には地域再生の主役を「民」に変えていかなくてはなりません。
また、「民の力」は、大手企業や大学などの研究機関、地域の外にいるクリエイティブな人々、最先端の技術やノウハウなど、多様です。大手企業のノウハウや販路を活用したコラボ、大学などの研究機関との共同研究、情報発信力、影響力を持つ、外部サポーターの取り込み、広域連携や姉妹都市などのネットワーク、多様なパートナーシップ、経営資源とのコラボレーションの効果的なミックスを考えましょう。
みなさんの地域が「住みよいまち」「住みたいまち」を掲げ、定住人口を拡大したいのであれば、「誰にとって、どういう住みよい地域なのか」を明確にし、「住みよいまち」の機能とは何か。どういう暮らし方、ライフスタイルを実現できるまちが望ましいのか。それに向け、必要かつ効果的なアプローチを考えていかなくてはなりません。
そのためには、どんな政策をチョイスし、組み合わせていけばいいのか。どんな魅力を持った「住みたいまち」ブランドを構築し、どうやってその知名度を挙げていくのか。地域再生戦略は、その実現の筋道、「戦略ロードマップ」を描いていくことにあります。
具体的には、地域再生の目途に応じて、各項目のページをご覧ください。
・地域ブランド戦略・・・地域資源活用、第六次産業化、農商工連携など
・観光まちづくり・ニューツーリズム・・・観光振興、まちづくり、着地型観光など
・中心市街地活性化・商店街活性化・・・コンパクトシティ、都市再生など
・協働のまちづくり・・・町会・自治会、協働推進など
3.戦術とアクションプラン
地域が、ある意味、戦略よりも苦手とするのが「戦術」です。大局的な戦略、それを実現する具体的な「戦術」。「アクションプラン(行動計画)」は、戦略ロードマップを「戦術」に落とし込んだ、工程表です。この工程表にそって、これを実現していく事業の推進体制の整備を行っていかなくてはなりません。地域再生戦略は、ここまでを含んではじめて真っ当な戦略と呼べるものになります。
尚、戦略の策定や事業のアドバイザーは、外部の専門家に委嘱することでもできますが、実際に事業を動かす推進体制やプロジェクトリーダーに、実行力や実務能力がなければ、事業は成果を上げることはできません。事業推進体制とプロジェクトリーダーは、車の両輪です。どちらが欠けても、事業は上手くいきません。
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